公益財団法人ソフトピアジャパン様とIoT意見交換会開催
岐阜県内のIT・IoTの支援を行っているソフトピアジャパン様が運営する2020年度のIoTコンソーシアムで発表したワーキンググループの内容が評価され、ソフトピアジャパン様と2021年4月22日に意見交換を開催致しました。
【ワーキンググループでの取組】
ワーキンググループでは「全体の見える化と最適化」そして「分析・改善の高速化」を目標に取り組んできました。その取り組みを通して弊社は売上を2%伸ばしながらも、残業時間の大幅な削減を達成を致しました。
【実際のIoT活用の工場を見学】
製造現場に設置された大型ディスプレイに、リアルタイムな生産計画や実績の情報を映し出される様子や、電子ペーパーなどの様々なIT技術を取り入れて生産を効率化している様子を見学して頂きました。
皆様が弊社の取り組みを熱心にメモを取りながら質問して頂く様子が印象的でした。また普段見ることのできない包丁の製造工程に関して皆様、興味深いようでした。弊社職人による匠の技術とIoTとの融合によって生み出される高級包丁を実際に見て頂き弊社としても感慨深いものがありました。
【意見交換会でこれまでの取組と製造業の今後の活動を共有】
IoT導入効果や活用方法、体制についてなど、様々な意見交換を致しました。
生産効率を上げるためには個別の工程ではなく、工場全体でのIoT化が必要なこと。生産計画の精度を向上させるためには、実績情報をフィードバックし、現実的な数字を把握しておくことが大切であること。システムの選定には、機能と同時に、現場の人たちがいかに馴染めるのかが重要であること。中でも、他部署の情報が見えることで生産活動がスムーズになるだけではなく、連帯感が強くなりモチベーションも向上することに皆様の興味が深いようでした。
IoT化以前は毎朝30分程度、生産進捗確認の時間を設けていましたが、IoT導入後は生産進捗の確認が見える化され、年間600時間以上(人数ベース)ミーティングの時間が削減できたことに非常に驚かれていました。そして話は、これからモノづくりに欠かせないIT人材の話題まで広がりました。システム会社に丸投げするのではなく、自分たちが主体的にデータ活用できる知識や環境を整えていくということがいかに重要であるかを熱心に話し合い致しました。
弊社では自分たちでデータを見やすい形に加工する為の勉強会を開いたり、全社員に向けDXに関するコラムを共有掲示板で公開したり、IT人材育成に積極的に取り組んでいます。今後はさらにIoT化を進め、生産性の向上はもちろん、改善活動の見える化やさらなるIT人材育成にも力を入れていく所存でございます。
左:大野武志社長(弊社社長) 右:松島桂樹理事長様(ソフトピアジャパン理事長)
公益財団法人ソフトピアジャパン 様
https://www.softopia.or.jp/
ソフトピアジャパンは1996年に岐阜県大垣市に誕生した中部圏の一大IT拠点です。 情報産業を育成、振興、集積する「ソフトピアジャパンセンター」を中心としたエリアに、高度I T人材育成拠点となる「IAMAS(イアマス:情報科学芸術大学院大学)」をはじめIT関連企業が集積し、産業、教育、福祉等あらゆる分野が情報化された「暮らしよい岐阜県」の実現を目指しています。